夢は、「超自然的存在からのお告げ」という考え方が世界中に見られますが、古代ギリシアでは、夢の送り手はゼウスやアポロンという神だと信じられていました。
スピリチュアルな視点では、何らかの意味やメッセージがあるとされており、「夢占い」として親しまれています。
目が覚めて覚えていても、覚えていなくても夢は見ていると言われてる不思議な‘夢’ を解説していきましょう。
まずは夢のメカニズム
睡眠中まるで現実のように感じる夢は、睡眠中に体験する感覚性心像(映像)のことです。現実の経験のように感じる一連の観念や心像で、視覚像として現れることが多いですが、聴覚・味覚・触覚・運動感覚を伴うこともあります。
夢は脳内に溜まった過去の記憶や直近の記憶が結びつき、それらが睡眠時に処理され、ストーリーとなって映像化したものです。夢は脳が記憶を整理するメカニズムの一部といわれています。
睡眠中の脳活動にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、約90分周期で変動しています。夢は、主にレム睡眠の状態の時に見られる現象であることが明らかになっています。
夢をよく見るためには
夢をよく見るためには、食事や運動や入浴などが大切です。
食事
食事は健康維持に必要な要素のひとつです。
1日3食、決まった時間に食事をすることは生活のリズムを整え、睡眠の質を高める効果があります。また、バランスのよい食事を心がけましょう。
運動
運動には睡眠を促進する効果があります。
長期的に運動を続けることで、寝つきが良くなり、夜中に目を覚ますことが減ります。ウォーキングやジョギング・ジムのエクササイズなども有効ですが、重要なのは毎日続けられる運動をすること。また、就寝間近の激しい運動は避けましょう。
入浴
入浴は、眠る1~2時間前に行うのがベストです。ぬるめのお湯(38~40℃)に10~20分浸かります。42℃以上のお湯は交感神経が活発になり、興奮状態になるため就寝前の入浴には適していません。
半身浴(腹部までを湯船につけ、約40度のお湯で30分ほど汗をかく程度に入浴する)も効果的です。入浴すると、体温が少し上昇し、体温下降がよりスムーズになります。
また、自律神経を整える作用があり、心身をリラックスさせ、睡眠にも良好な影響を与えます。
入浴直後、すぐには眠ることは出来ません。入浴後できれば90分、最低でも60分くらい経過して、脳の温度が下がってきたころに布団に入るのがベストです。
良い睡眠を取る方法
- 体内時計のリズムを保つ
- 効果的な入浴をする
- 就寝前のカフェイン・アルコールを避ける
- 快適な睡眠環境を整える
- 寝床は眠る専用の場所にする
- 寝る前のリラクゼーション
- 米軍採用の2分で寝れる睡眠導入法
- 目を閉じて呼吸をゆっくりにする
- 何も考えないようにする
- 半分寝ているような状態になったら横になる
- 寝る前に飲むと睡眠の質を上げる効果が期待できる飲み物
最近どんな夢を見た?
夢は、覚醒している時の記憶を整理する役割や、本人が気づいていない心身の不調を訴える役割など、様々な役割があります。夢は親しい人や懐かしい人が居たり、見たこともない場所や思いがけない出事件、未知なるストーリーなどが繰り広げられます。
夢占いとは、夢を深層心理の表れと捉え、夢の内容から深層心理を読み取ります。
夢の中に出てきた印象的な出来事やアイテムなどの内容から、あなたの潜在意識や過去、現在、未来の状態を紐解く占いです。
夢占いには、運気上昇の兆しを示すラッキーな夢や、恋愛成就や結婚を暗示する夢、別れの予感やトラブル発生を予知する夢などがあります。
あなたは最近どんな夢を見ましたか?
夢占いの代表的な夢
夢占いの代表的な夢には、次のようなものがあります。
【同じ人が何度も夢に出てくる】
例えば、上司が何度も夢に出てくると、上司の身に何かが起こるという強い警告かもしれない。また、上司に対して自分が尊敬しているという強い気持ちがあるから何度も夢に出てくる、とも考えられる。
【怖い夢】
仕事や人間関係、恋愛などで心理的ストレスがかかっている時。
縁起の良い夢には、「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」の夢があります。
富士は「無事」・鷹は「高い」・茄子は「成す」と意味され、初夢で見ると縁起が良いとされています。また、鷹は獲物を鋭い爪でキャッチしてくるので鷹の夢は「夢を実現できる」という意味で吉夢とされています。
初夢は、年明け後の元日~1月2日にかけて初めて見る夢のことです。昔は、季節の変わり目である節分の夜の夢のことを指していましたが、各地に広まっていくうちに大晦日や元日に見る夢を初夢というようになったようです。
そして、昔の仕事始めが2日だったことから、次第に2日に見る夢を初夢と呼ぶようになったと言われています。
夢の内容がどのように決まるのかについて、明確なメカニズムは分かっていません。ひとつ明らかなことは、脳が過去に経験した記憶がベースになっていることです。つまり、脳の中にもともと蓄積されていた情報が何らかの形で現れたものが夢として知覚されているのです。